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『バーニーズ・バージョン ローマと共に』(バーニーズ・バージョン ローマとともに、''Barney's Version'')は、モルデカイ・リッチラーの小説『''Barney's Version''』を原作とし、が監督した2010年のカナダのである。第67回ヴェネツィア国際映画祭ではコンペティション部門で上映された。 == ストーリー == 30年以上も人気昼ドラを制作しているバーニーは、離婚した妻が既に再婚しているにもかかわらず、彼女を忘れることができず、彼女の現在の夫ブレアに嫌がらせをする日々を送っている。そんなある日、バーニーを殺人犯であるとして告発する内容の書籍を出版したオハーン刑事と出会ったバーニーはこれまでの年月を思い出す。 1974年のローマ。親友のブーギーらと自由気ままに暮していたバーニーは、身持ちの悪い画家クララが自分の子を妊娠したことから彼女と結婚する。ところが彼女が死産をし、その子の実の父親が友人の黒人男性セドリックだったことから、彼女に愛想を尽かし、やり直したいと願う彼女を置いて家を出る。しかし、彼女からの逢いたいとの手紙を読むのが遅れたために、その間にクララは自殺してしまう。 1975年のモントリオール。叔父のコネでテレビ番組制作会社で働いていたバーニーは、叔父の紹介で金持ちの娘と結婚するが、その結婚式で運命の女性ミリアムと出会い、一目惚れする。結婚後もミリアムに積極的にアプローチするものの、ミリアムの「まずは離婚してから」との言葉を鵜呑みにし、妻と離婚することにする。ところがその矢先、妻が親友のブーギーと関係を持っている姿を目撃、これ幸いと、ブーギーに妻との関係を証言させることで自分に有利な形で離婚しようとする。ところがブーギーはバーニーの企みを見抜いて証言を拒む。そして酔った2人が揉めているうちに、ブーギーが湖に落ち、そのまま行方不明となってしまう事件が発生する。事件を担当したオハーン刑事はバーニーが殺したと睨むが、ブーギーの遺体は遂に見つからず、事件は失踪事件として処理される。それでもオハーン刑事はバーニーを疑い続け、その後、彼を告発する内容の書籍を出版したのである。 離婚が成立したバーニーはミリアムに熱い想いを告白、はじめは戸惑っていたミリアムだったが、バーニーの想いを受け入れ、2人は結婚する。その後、ケイトとマイケルという2人の子をもうけ、バーニーとミリアムは幸せな日々を過ごしていたが、子供たちが巣立ち、ミリアムがラジオの仕事に復職してから、2人の関係は徐々に悪化していく。そして2人の関係が危機的な状態に陥る中、ミリアムが仕事で家を空けている間にバーニーは出来心で若い女優と浮気してしまう。これをきっかけに2人は離婚し、それからしばらくしてミリアムは同僚のブレアと再婚する。 ミリアムをブレアに奪われたと思い込んでいるバーニーはしつこくブレアに嫌がらせを続けるが、そんな中、バーニーは痴呆症になってしまう。ミリアムはバーニーに友人として寄り添おうとするがバーニーは拒む。しかし、バーニーはミリアムと離婚したことすらも忘れてしまう。 バーニーの状態が悪化する中、ブーギーの遺体が見つかる。しかし、オハーン刑事が推理していたような、バーニーに射殺された痕跡は全くなく、スカイダイビングの事故で死んだような後しか残っていなかった。その報道をぼんやりと耳にしながら、バーニーはブーギーが行方不明になった湖を眺める。ここで事件の真相として、湖に落ちたブーギーが、そこにたまたたま山火事を消火するために水をすくいにやって来た消火飛行機に巻き込まれて上空まで持ち上げられ、その後、落下して死亡した可能性が示唆される。 しばらくして、ミリアムはバーニーの墓参りにやって来る。遺言通りに墓石にはミリアムの名も刻まれていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バーニーズ・バージョン ローマと共に」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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